生きる(仮)

DIE FROM LOVE

だから君に会えたよ/優勝関連の散文

贔屓球団がいちばん強くて楽しい時期にまったくブログを更新しない謎の人になっちゃった いやもう長文書く余裕ないくらいいっぱいいっぱいになっちゃって
俺もおいしいラーメンを食べてブログ閉鎖させるか(雄平さん?)



ヤクルトファンのみなさん優勝おめでとうございました
自分もさんざん周りに祝ってもらってありがたかったが 天王山と言われだしたあたりから現在にかけて 不思議とずっとどこか他人ごとという感じがある
もちろんめちゃめちゃめちゃうれしかったし優勝が決まった瞬間は大泣きした 少なくともオリンピックのときよりは余韻に浸れた(お姫様抱っこがなかったので)
でもなんというか 自分自身はまったく地に足がついていなかったな ヤクルトちゃんのことばっかりで……



プロ野球ファンにはいろんな人がいる そりゃあれだけファン人口が多いんだから コンテンツはひとつでも見方は多種多様になるわな
そして今回のことで気がついたけどわたしは「優勝」をモチベーションにしてプロ野球を見たことがない
そういえば大学のころプロ野球のオタクしんどいンゴねえ……と話したら 担当教授に「それなら常勝チームを応援すればいい」と言われたことがあった ごもっともだ わたしだって贔屓のチームがいっぱい勝って優勝するところが見たくてプロ野球のオタクになったのであればそうしていたと思う
わざわざ東京ヤクルトスワローズなんて好きになっていなかったと思う こんな躁鬱球団を……

でもそうしなかった わたしがプロ野球を見る理由はいちばん最初からいまに至るまでずっと山田さんなので
山田さんがいるからプロ野球を見るようになったし 山田さんがいるから東京ヤクルトスワローズのファンになった
正直山田さんがいればチームが強かろうが弱かろうがどっちでもいいんだよな

ただなんの目標もなしにシーズンを追っているかというとそうではなく とにかく山田さんに幸せになってほしいのよ オタクの常套句だし陳腐すぎて嫌にもなるがこれはもうガチマジの本心 この一心でわたしはプロ野球を見ているのよ
この話もずっとしているが山田さんの幸せと自分自身の幸せはまったくの別物 理屈ではわかっていても山田さんが幸せになってくれないと感情として嫌すぎる

そしてとってもチーム思いの山田さんが幸せになるにはチームに優勝してもらわないといけない
特に今年はキャプテン初年度 せっかく山田さんがこのチームに残留することを さらには性格に合わないキャプテンになることまで選んでくれたんだから
その選択が報われるように 全部間違いじゃなかったと思ってもらえるように 今年はいい結果になってほしかった
いやまさか優勝すると思わんかったが



マジックが点灯したくらいからそれとはまた別で 山田さんはもちろん
村上くんがいて 青木さんがいて 奥川くんがいる これだけの選手がいるんだからそりゃ……という感情も湧いていた
それは戦力的にどうこうもあるけど 専門的な話は置いといても 今年のヤクルトちゃん主人公じゃんと思ったんだよな
シーズン終盤に爆誕した「絶対大丈夫」とか ノーノー目前から一転のサヨナラ内野安打とか(あのときは山田さんも塩見もよく走った) 最後の最後に組まれたスクラム円陣とか そういうひとつひとつのトピックスも完全に主人公チームのそれだった
なんの論理もない話をして申し訳ない それにこれは自分がちなヤクだからそう見えただけのことかもしれんが ちなヤクとしてもヤクルトちゃんが「主人公」に見えた瞬間は2015年を最後になかったんだ
そりゃ今年はヤクルトちゃんが優勝しないとおかしいって思っちゃうじゃん

だからこそというかなんというか M3とか4のあたりで足踏みした1週間はきつかった 今年のシーズンはゲラゲラ笑っていたら過ぎていったという感覚があるが あの1週間だけはかなり精神にきた
これだけ優勝する要素が揃っているのに優勝できなかったらなにより選手たちが 山田さんが不憫すぎるので……
2015年にも同じことを思ったが優勝争いはほんとうに 正直チームが弱いときよりもしんどい もうこんな思いしばらくしたくないと感じてしまう なんで他人のためにここまで心痛めないといけないんだろうな

そして優勝が決まったときは自分自身のうれしさよりも「よかった」という気持ちがでかくなる
終盤めちゃめちゃナーバスになっていたように見えた村上くんが一旦解放されたことがよかったし 絶対優勝したいおじさんこと青木さんがこのチームで優勝できてよかった
なにより山田さんがよかった 去年残留を決めたからいままでのことが もっと言うと2016年以降のすべてが 報われてよかった
もうここまでくるとこの際自分のことなんてどうでもいいと思えてくる ただヤクルトちゃんのことを思うと優勝できてほんとうによかった



山田哲人33号でヤクルトVへ再加速 6戦4発15打点 - サンスポ

「どう違うんだろう。自分が違うのかな」


これは今年いちばん泣いた山田さんの発言 いま読み返しても泣く
2015年といまとはまったく別物だ ヤクルトちゃんも山田さんも だからこそ今年優勝できてなによりだった 自分自身2015年に置き去りになっていたたましいが回収できたし
山田さんを好きになってから2回目の優勝を 山田さんのとてつもない成長といっしょに見届けられたこと オタク冥利に尽きる
6年間たくさんたくさんがんばってくれてありがとう 幸せになるところを見せてくれてありがとう……



ちょっとずつ「あっまじで優勝したんだ」と実感できてきたところではあるんだけど もうそんなことを言っている隙はないくらいCSが目前に迫っている
CSに関してもレギュラーシーズンとまったく同じく「通過できなくてもいいけど、山田さんが幸せになるためには通過してもらわないといけないんだよな……」という気持ちでいるし
山田さんが幸せになるためには山田さんにがんばってもらわないといけないんだよな 難しい

CSを通過したところで今度は日シリがあるし ロッテとオリックスどっちと戦うことになったとしてもそれは完全に「主人公チーム同士」の対決なんだよな もう主人公補正に頼ってられんのよ
考えれば考えるほど怖い 最後に笑って終われるのは1チームだけという確固たる事実が 怖い
選手たちのほうがよっぽど怖いだろうに 怖い怖いと言える立場ではないこともわかってはいるが プロ野球選手である推しの幸せを願う限りこの怖さから解放されることはないんだろうなという気もしている
解放される瞬間があるとすれば、日本一になったときだろうか……



シーズン最終戦でワンワン泣いて 帰りの電車でこの曲を聴いて さらに泣いてしまった
遠くでまた会えるといいね もっといいものを見つけられたらいい