生きる(仮)

DIE FROM LOVE

これからの運命の話をしよう

まあまずはなにも言わず 黙って このプレイリストを見てくれや


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はい
わざわざこんなものを作っている時点でやめられないに決まっているという感はある



去年のシーズン最終盤もまあまあトンチキなチケットの取り方をした記憶があるが(していましたね……) 今年も結構なトンチキになってしまい 神宮ラスト4戦を前にして4戦すべてのチケットが手元にあるという状態になっていた 原因はいろいろあるけど主に山田さんと川端さんです……(下敷き)
まあ全部は行かなくても引退試合は行くしかないだろと向かった21日の試合は
その展開もさることながら それこそ引退試合ということもあり ここ最近考えていたことをさらにこじらせる結果になった 厄介な試合だった

ご周知のとおり今季のわたしはずっとやめるやめる詐欺というか 距離を置く置く詐欺を繰り返しておりましたが
シーズンの終わりが見えてくるにつれ いやシーズン終わったら今度こそちゃんと考えたほうがいいよねという気持ちになっていた
チーム成績がどうとか個人成績がどうとか もちろんそういうことも大いに関係してくる問題ではあるんだけど わたしのしんどさの本質はそこではなかった
無力感!!!
もうこの話も折に触れてしているような気がするが これがどれだけしんどいかということ世の人々は知っているのか 深刻な感情なんですよこれ
助けたい人間が目の前で苦しんでいるのに助けられない 比喩が不適切だけど「子どもがまだ火のなかに!」と同じ状況だよね
どれだけ声を上げて タオルを掲げて インターネットでべたべたに甘やかして 熱量を消費したところで 届かない なんの影響もおよぼさない
水量はバケツ1杯にも満たないかもしれない

これは、
この愛は、
むちゃくちゃ、
不毛なのでは?

数ヶ月間この無力感にかなり精神を蝕まれ 仕事帰りの電車で泣き駅から自宅までの道すがら泣き ふとした瞬間に自宅の台所で泣き崩れ 夜中にしくしくして眠れず 春の終わりにできた右腕の蕁麻疹は夏過ぎまで治らなかった
「わたしが死ぬか山田さんが野球をやめるかしか救いがない」と本気で考えた
わたしがわりと仕事好きでよかったなと思う 好きだからこその「いま死んだら職場に迷惑がかかる」という理性が優秀なストッパーになっていたので……

こんなことを続けていたらほんとうにダメになってしまうのではないか いまここでスパッとやめておくのが最善ではないかということを考えていたところにきのうの試合
引退セレモニーを見て 山田さんの最後のことを思うとひどく恐ろしくなった プロ野球選手はみんながみんな天国へ行けるわけではない たとえ現役時代にどれだけの功績を残していたって こうやって引退試合を用意されるのはほんのひと握りの選手だけで
いま1試合のなかで山田さんに降りかかる苦しみですら受け容れられないのに 山田さんが天国へ行けない運命なんて耐えられないと思った

あの試合の帰り道 あの短時間であれだけ悩んだことは人生で初めてだったかもしれない あんまり悩まないように生きてきたんだよねフワッとね……
悩んで 悩んで もう未練が後悔が残ってもいいわと思って
帰ってプレイリストを作っていた 音楽が好きなので音楽とこういう関わり方をしてしまう



やめるのにもいろんな方法がある このシーズンが終わったらすっぱり縁を切りますというのは難しい気もしていて なぜなら既にファンクラブの継続入会手続きを終えていたから なんで悩んでるのにそういうことはちゃんとするの?
そのこともそうだけど 時間に金に余裕があればすぐ山田さんに費やしてしまう""貢ぎ癖""はしばらく抜けないことを予感していたから
最初から全部断ち切るというよりは まずはこのいたたまれないガチ恋の気持ちを消してあげて 徐々に距離を置いていこう
今シーズン残された時間はガチ恋の自分の成仏にあてよう……と思いつつその翌日 22日も球場に向かっていた 下敷きがね……

幸か不幸か どれだけしんどい思いをさせられてもなおわたしは山田さんのことが好きだった それはそれはもう超好きだった
単なる執着だろと思ったこともあったけど 2日続けてお姿を拝見しても「は?めちゃくちゃ好きじゃん……」という新鮮な驚きがあったし ビジョンに姿が映るだけでリアルに射抜かれたし 打てなくても「5-4-3の送球がヤケクソなのに正確で最高にかっこよかった」という事実だけで幸せになれたし
表彰式で深々とお辞儀をする姿にこっちまで誇らしくなったし
笑顔が見られることがなによりうれしかった わたしはこの人の笑顔を見に神宮まで来ているのかもしれないと思うほどに

好きならやめなきゃいいじゃんってわかるよ それがいちばんの悩みの種だった ここまで好きじゃなかったらとっくにやめていたと思うし やっぱりどうしようもなく好きだからなかなか踏ん切りがつかないじゃん
ただそもそもの話ここまで好きじゃなきゃここまで苦しくなっていないんだよな
「好きだからこそ別れたい」みたいな恋人同士の気持ちいまなら少しわかるかもしれない キモ・オタクにわかられても困るかもしれませんが……

降雨コールド勝ちのあと 前日の深夜に突如として発表された三輪ちゃんの引退セレモニーが行われた これがどういったセレモニーだったかはみなさんご存知かと思いますが わたしは腹抱えて笑って泣いて
プロ野球選手の最期は「天国」と「地獄」の二元論では語れないのかもしれないなとなんとなく思った
一概にプロ野球選手と言ってもいろんな選手がいる 館山さんは度重なる怪我で175もの針を腕に入れて ハタケさんは練習嫌いとギャンブル好きがトレードマークみたいな人だった 三輪ちゃんはバントと降雨パフォーマンスがめちゃくちゃうまい
100人のプロ野球選手がいれば100通りの終わり方がある 山田さんがどういう終わり方をするのか どういう終わり方を選ぶのか 本人がそれをどう評価するのか いまはまだわからない
わからないけどそれならまあそこまで怖くはないなと思えた

そしてこうして いつか終わるということを実感することで気分が楽になったりもするわけだ どんなに苦しいことがあってもいつかは終わる それならいま無理やり終わらせなくてもいいし
どうせならこれから山田さんを待ち受ける運命全部見届けて ついでに最後の瞬間まで見届けてやろう
潔く成仏するならそれがいちばんでしょ

ここで改めて思う「つ~かめっちゃ好きだしやめる必要なくない?」




下敷き無事手に入れられましたありがとうございました世界
山田さんの下敷きの裏面を見ながら 2013年の10月2日とか6日とかのホームランを見たちなヤクはどんな気持ちでいたんだろうと考えた しかもこのうちどっちかはマエケンさんからの満塁ホームランだったよね 次のシーズンに期待したかな そりゃするだろうよ
そのあたりの山田さんを見られなかったこといまでも悔やんでしまうから
おいしいところ取り逃したくないならやっぱりこれからのすべてを見ておくしかないなと思った 長く好きでいたらいいことがあるって言ったの自分じゃん きっとそうだよ
またこのあいだのあれみたいなこと絶対やってくれるよあの人
オタクはどうしたって無力だし たぶんこれからも永遠に無力感はついてまわるだろうが なにもしてあげられなくても会いたいから会いにいくんだ 見たいから見るし 好きなもんは好きだ!バカ!

いまはとりあえず 泣いても笑っても2019年シーズンあと3試合
少々ナーバス気味に見える山田さんがちょっとでも元気になって 最後だけでももうちょっと笑えるように いまはそれを願っております 最終戦現地だよ~どういう表情が見られるかね……



ちなみにガチ恋をやめるためのプレイリストの1曲目はPretenderです



君の運命のヒトは僕じゃない~(それは知っとる!笑)