待ち合わせは君のいる神宮で
当方の今年初現地観戦は7月11日でした
推しメン!来たで! pic.twitter.com/7zwg8SNMWL
— 椎名☕断ち物中 (@resultmoon) July 11, 2020
入場前のサーモグラフィー検査でギリギリの数値を叩き出したり(久々に推しと会えるオタクの体温なんて高くなって当然じゃないですか?) 強い雨が降って試合開始が遅れたり 観客数の少なさと土地柄ゆえ野次の声がよく響いたり(ポジティブな野次いるなと思ったらレフトの青木宣親だったりもした)
一筋縄では行かない感もありつつ わたしは野球を見た 野球をやっているという現実を見たし そこに世界でいちばん大切な人間がいた
なにより贔屓球団が勝ったとてもいい試合だった
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この前日が雨天中止だったからヤクルトちゃんにとってはこれが今季の有観客試合(「回らない寿司」みたいな造語だ……)の初戦だったわけで
現地観戦できるようになったらすぐ球場に行ってやるぞ(T_T)と意気込んでいたのが思いがけず実現してしまった
ご認識のとおりほっともっとフィールド神戸である いや日程の関係にしても他になかったんですかね 観客を入れて試合をやることが決まったとき「7月10日ってまだ神宮でやってるんじゃないか」とウキウキで試合スケジュールを開いて三度見をした記憶がある
まあどうせチケット取れんやろし……と思ったら取れちゃったし
埼玉に住んで都内に通勤している身としては悩むところも大いにあった でも自分の気持ちに正直になるとやっぱり 見られるんだったら見たいに決まっていたし
もうここはNPBが 各球団が出してくれた船に乗るのもありだろうと思い至った
あと例の新卒(2年目)が「夏休みにエジプトに行きたい」と話していてすべてがどうでもよくなったというのもある
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この時期はとにかく仕事が忙しく なおかつ天気も不安定で
観戦の前日になっても地に足がつかないでいた ほんまに雨天中止になると思ってたし……
ただ前日の勤務が終わったとき 4月の山田さんが言っていたことを思い出して
ヤクルト山田哲人寂しい快音「僕も皆さんも元気で」 - プロ野球 : 日刊スポーツ
「僕もですが、ファンの皆さんも元気でないと試合が出来ないので、みんなで頑張りましょう」
3ヶ月間 元気なときもまったくそうじゃないときもあった 彼の言いつけを忠実に守ることはできなかったが
この言葉がずっと心のどこかにあって 生活の軸であり 道標になっていたなと改めて考えた
山田さんに啓蒙なんて求めちゃいないけどこうやって言ってくれたことで行き先を見失わずに生きることができた
大袈裟かもしれんけど いやわたしは常に大袈裟ですが 自粛期間中ほんとうに不安定な時期もあったから 好きな人間が「元気で」と言ってくれたことにどれだけ救われたか
本人にとっては何気ないひとことだったのかもしれんがとても感謝している
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そしてその山田さん なんというか 生きてた……と……
いや生きてるよわかってるんだけど 生身の山田さんを見るのは去年のファン感以来8ヶ月ぶり ここまで間が空くのは現地観戦をするようになってから初めてだったので
なんというか…………人見知りした……(?)
あとは春からのいろんな出来事や感情が濁流のようにあふれでてきて 泣くでもなくものすごい気持ちになってしまった
山田さんはこの少し前から調子が悪く 脇腹を痛めているんじゃないかと噂されていたころで この日は活躍を期待して……というより姿が見られただけでオールオッケーのつもりでいたのが
打球のイレギュラーでエラーをしてしまったとき 胃と心臓が一気に痛みだした
そうだ現地で 山田さんがエラーをしたとき 活躍してほしい場面でできなかったとき 彼のうつむく姿を見たとき こうやっていろんな内臓が痛くなるんだった
それが……現地で観戦するということだったんだ……
悲しいのに懐かしいような不思議な気分になった 山田さんはこのあとゲッツーでピンチをしのぎ無事に山田劇場を爆誕させていたし
最後の最後にタイムリーを打った 「やっとだよ~も~よかった~!!」と泣き笑いした これもまた現地で観戦するということだ
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もっと山田さんを近くで なおかつ彼がいちばんうつくしく輝ける場所で見るために その2週間後には神宮球場にいた
本拠地での有観客試合初戦 結局節目節目に現地へ行ってしまうの強火感がよく表れている
こんな状況で自分の感情だけ優先してしまうことにまだほんの少し罪悪感を抱いていたので 球場の内外でいちいち「おかえりなさい」と言ってもらえたことほんとうに安心したし ほんとうにほんとうにうれしくて 泣いてしまった
ただいま俺の神宮球場
推しメン!来たで! pic.twitter.com/qh6057mNbq
— 椎名☕断ち物中 (@resultmoon) July 24, 2020
この日の試合結果は覚えていません……(引き分けだったよ……)
「神宮球場の右打席に立つ山田さんはうつくしい」ということをよく言う これはもうかわいいとかかっこいいとかと同じようなもので 山田さんが神宮の試合に出ていると反射的に言ってしまうが
ナイターの神宮球場 今年からLEDになった照明に照らされて 山田さんが右打席に立つのをカメラのファインダー越しに見たとき
オタク特有の条件反射でもなんでもなく 心からうつくしいと思った
こんなにうつくしい生き物がいるんだと
この日も山田さんはタイムリーを打ったかと思えば 死ぬんちゃうかというくらいしんどそうな場面もあった ただ結果がどうこうというより
「神宮球場の右打席に立つ山田さんはうつくしい」ことを再認識できたことがなによりの収穫で幸福だった
結果を出さない山田さんが世間の求める姿でないとしても 神宮球場の右打席に立つ山田さんは森羅万象のなかでいちばんうつくしいし
そんな山田さんのうつくしさを知っているわたしは幸せものだ 間違いなく
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だからこそ彼が神宮球場に帰ってくるまで待っていようと思います 28日のチケットも持っていたのに球場に行かなかったオタクより(そして奇跡の5-20回避)(貴重だし逆に現地で見てみたかったかもしれん)
いや山田さんがいないから行かなかったんじゃなくて山田さんがいない球場で自分がどれだけしんどい思いをするのか見当がつかなくて怖かったんだよ
抹消前に3戦ほど休んだときはもうこういう時期なんだと割り切って 抹消もどんとこいという気持ちでいたのが いざ抹消の第一報が出るとあまりにつらくてしくしくしながら出勤してしまった
4年間ずっと1軍にいてくれたぶんショックが大きかったし
山田さんの人生が楽勝であってほしかった 山田さんの人生が楽勝じゃないのがつらい……
ただ理由が怪我だとわかると逆に開き直れた 「いまの状態なら出られる」「10日で戻ってくる」とわがままワーカホリックな山田さんが相変わらずすぎて呆れつつ安心したところもある
いまも試合を見ていて ほかの選手のシーズンが続いて数字も変わっていくなかで 山田さんのシーズンが止まったままなことに不安になったり焦ったりすることもあるが
むしろノンストップだったこの4年間が異常だったのだと
こうして無理矢理にでも止めないとぼろぼろになっても働きつづける山田さんにとって こんなにいい機会はないのだと 何度も自分に認識させている
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2軍に落ちただけでこんなに感情が上下するものかと あらためて自分がどれだけ山田さんのことを好きか思い知らされたところもある
これが1軍に戻ってきたらもっと感情の振れ幅が大きくなるんだろうなと思うと……いまから怖…………楽しみですね(^^♪
川端さんのあれのときのように1軍に戻ったその日にチケットを買ってその日に球場へ行くというムーブがいまはできないので 最低限の行ける日だけチケットを取って あとは祈るしかできないでいるが
いつか神宮球場で会えたら今度はこっちが「おかえりなさい」と言おう
あの日の神宮球場で ほんとうに生きていてよかったと思った 病んだり泣いたり心が死んだりしながら 山田さんの言った「元気で」の言葉を覚えていて また神宮球場で山田さんに会えたこの日まで死ななくてほんとうによかったと
それだけあの場所でふたたび見た山田さんの姿は鮮烈だった
そしていままた山田さんの言っていたように元気で生きようと思えている また神宮球場で山田さんに会えるまで
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その前に行けるようであれば戸田に行きたいんですけど……い……いつごろ復帰できそう?2軍に復帰したら即1軍に戻ってくる?戸田の山田さんもそれはそれで見たいんですけど 貴重だから……