生きる(仮)

DIE FROM LOVE

辞めるアイドル 取り残されるオタク

natalie.mu

悲しいな 結論から言うと 悲しい
ももクロちゃんに関して言うと最近はほんとうに音源を聴くだけという状態になってしまっていて 現場にも行けていないし(そもそも以前からそんなに……LVはちょくちょく行ったけど生で見たのは結局2014年の女祭りだけだ) 細かい動向も追えていなかった 悲しむ権利なんてないかもしれないけれど
わかっちゃいてもほんのり悲しみが尾を引いている



この曲は印象深いな~ももクロちゃんきっかけで女性アイドルソングを聴くようになったはいいものの 当初もいまと同じ音源だけ聴いているヘッポコ楽曲派だった
それがこの曲で有安の歌とダンスのうまさに気づかされ しかもなんかあれ?自転車?この子だけ補助輪ついてない?というところからどんどん深みにハマっていった結果 いつのまにか有安推しを自称するようになっていた
それまでも例えばユニコーンでいちばん好きなメンバーを訊かれれば「EBIくん♥」と答えていたように 複数人グループのなかで贔屓の人間がいるということは多々あった ただ「○○推し」とか「推し」とかいう言い回しはまだ世に定着しきっていなかったこともあってちょっと使いづらかったんだよな
だからわたしにとって初めての「推し」は有安だった……有安こそが推しだったよ……

「推し」ってメチャクチャ便利な言葉じゃない?超便利なんだよ オタクの愛の一方通行感がよく表れている
一度使いだすとその便利さに取り憑かれてしまった そして女性アイドルグループという新たなジャンルに足を踏み入れたことで趣味もより節操がないものになっていって なんでもかんでも食いつきなんでもかんでも「推し」と呼ぶ いまのわたしのオタクとしての土台はこうしてできあがった……気がする
そしてそのとっかかりとなった有安はアイドルを辞めてしまうのにわたしはオタクのフィールドに取り残されオタクをやめられないのであった

なんだか恨み節みたいになってしまった
いや有安は稀有だった スチャラカを体現したようなグループのなかで常に一歩引いてニコニコ笑っている姿がパフォーマンスが始まると豹変するその姿が ももクロちゃんにとってもわたしにとっても稀有だった 彼女がいなければここまで女性アイドルを好きになることもなかったろうしほんとうに感謝している
ただいまにして思えばあまりアイドル向きの性格ではなかったのかもしれない……逆に言うとそれはふつうの女の子としてふつうの幸せをつかむ才能に恵まれているということだ
また会えることがあるだろうか わからないけれど会えなくてもいいから幸せになってもらいてえ
わたしはヘッポコ楽曲派だからこれからも変わらずももクロちゃんの音楽を聴き続けるんだと思うよ



ところでわたしは推しに対して結婚してくれんかな~と思うことが増えた 推しの性別は問わず
もちろんほんとうに結婚したいというわけではなく 結局「好き」のゴールって「結婚」しかないんじゃないのという考えのもとそうなっているんだと思う
ただ今回のことで考えを改めましたね ゴールにたどりつこうがたどりつかなかろうがアイドルはいつまでもアイドルを続けられないしミュージシャンも人によっては定年があり野球選手はやがて引退するし永遠の愛は存在せず人はいずれ死ぬ
人は いずれ死ぬ(復唱)
これはあまり考えたくないことだけどもしかして好きってメチャクチャ救いのない感情なのでは?あとたぶんこういう問題は思春期のうちに一度消化しておいたほうがよかった