生きる(仮)

DIE FROM LOVE

ハイパー近況 雀士のタオル、ファイナルソード、神宮球場

言葉を選ばずに申し上げるとインターネットはゴミです
自分が直接害を受けたわけでもないのに そのゴミっぷりに精神をやられてしばらく寝込んでいた
ただしばらくすると「あんなゴミどものせいで自分が日々を楽しく過ごせないの不条理すぎんか?」と思うようになり
映画館で「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」や「パーフェクトブルー」を観るなどなるべく元気になるよう努めた ほんとうに元気になれますか?そのチョイスで……

それ以前にずっとうっすら体調も悪く(見事健康診断で引っかかり原因はわかったのでよかった)
いまも元気❗とは言い切れないが おかげさまでそれなり楽しく生きている
オフシーズンマジ!ガチ!でなにもないのでちゃんと調子を整えて 2月には万全な状態でキャンプを迎えられればいいな
自分がキャンプインするかのような物言いだ は?わたしがキャンプインするんだが……



■雀士のタオルを買う

9月中旬 なんもわからんまま「昨季のパブリックビューイング楽しかったな……贔屓チームは出ないけどまた麻雀のオタクたちといっしょに麻雀が見たいな……」という一心でMリーグ開幕戦のPVのチケットを取ったところ
試合前に開幕式があり Mリーガーほぼ全員が生で見られるということを当日に知った しっかり血の気の引く感覚があった

Mリーグを見るようになって3回目のシーズン なんだかんだ雀士の推しを生で観るのも初めてだったので その姿を遠目で拝めただけでもかなり最高の気分だった
なんというか久々に「有名人だ……」の気分を味わったな お前いつも球場で見とるやろがい有名人をという話ではあるが いつもすぎてプロ野球選手を生で見ることが「日常」になっていて……
お笑いが好きで劇場に通い出した12歳のころの感覚がよみがえりひとりノスタルジーに浸った 15年経っても感性が一切変わっとらん

それに加えてなんもわからんまま移動のことだけを考えて通路側の席を取ったら式終わりにMリーガーがぞろぞろと自分の横を通って退場し、ゆ、許して~❗❗❗ そんなつもりじゃなかったんです❗❗❗❗❗
例に漏れずそのなかに推しもいる あまりの顔のよさに網膜をやられつつも 勇気と声を振り絞って「タッキー……(普段一切しない呼び方)」と呼びかけ手を振ったら クールに振り返してくれて
脳の大事な部分が焼き切れる音がした
気がつけば物販コーナーにいて買う予定のなかった推しのネームタオルを買っていた

ハギーの三暗刻でテンションが上がったとなりの席の見知らぬ淑女に肩を叩かれたりしつつPVもしこたま楽しみ
帰って冷静になったところでようやく「タオルはいつ使うんだ?」の思考に行き着く プロ野球と違ってタオルを掲げられる現場が少なすぎるんだよな麻雀
なにかしらイベントないかな~と軽い気持ちでMリーグの公式サイトを眺めていたら 11月に新潟で行われるPVに推しがゲスト解説として出ることを知り
結果いま新潟の宿の予約メールが手元にあります タオルが使いたいからね 仕方ないね
ついでに燕市聖地巡礼してうまい背脂ラーメンでも食って帰るか



■Vの推しがファイナルソードをプレイする



そもそもこの数日前 「薔薇と椿」を配信でやったときに



*1


画面右端にちらっと映り込んだサムネを見て数人「ファイナルソード?」と反応していたので いつか配信でプレイされることは予想できたわけだけど
冷静に考えたらこの視覚情報だけでファイナルソードと気づける視聴者も狂ってないか?

わたしが社長を好きになった最初の最初が「実写デビルマンのような映画を自ら観ようと思う人間の感性は信頼できる」という思考だったので 社長がこのゲームをプレイしてくれることがまじでうれしかったし
本人が言うところの「世間的に評価が固定されてしまっているもの」を 丁寧にツッコミ入れつつ爆笑しつつ前向きに楽しむ社長を見て
こういうところだよ……お前すごいな……さっきは無視してごめんな……と感涙しながら配信を見ている 無視はしてないんだよな
クリアもクリア後の感想もほんとうに楽しみだし これからも世間的に評価が固定されてしまっているゲームを「神ゲー」と言い張る社長であってほしい 権利や機材が許せばデスクリムゾンとかもやってほしい

あとそうでなくても 自分が精神的になんのコンテンツも受け入れられんというときに すっと入ってくる社長のバカ笑いにはほんとうに助けられている
いつも健康爆裂総合エンタメ人間でいてくれてサンキュ……



神宮球場で推しのホームランを見る

今季最終戦行ったんですよ ただ雨がひどくて身体がガチゴチになっていたのと 阪神ファンがきつかったので
初回に山田さんのホームランが見られた時点で「きょうは満足❗❗❗」と判断して途中で帰ってしまった
自宅に着いたら山田さんがサヨナラ犠牲フライを打っていて引っくり返った でも最終戦だからお立ち台もなかったしヨシ!(正当化)

わたしが精神的に参って滅入っていた今季のシーズン終盤 山田さんはやたらと調子がよかったし 「自分は元気がないけど山田さんは元気にやっている」という事実は不思議とかなりの安心材料だった
終戦の前に行った神宮の試合でもホームランが見られてね こ~れがまじで…………びっくりするくらい……うれしくてね………………
どんなにつらいしんどいシーズンでも インターネット上で自分の贔屓球団がなんと言われようと 山田さんがそこにいて 元気にホームランを打っていて
自分はそれだけでどうしても ヤクルトちゃんを好きになってよかった 神宮球場に来るようになってよかった そのきっかけをくれた山田さんには感謝しかない と強く思ってしまう
自分で陳腐に感じるくらいもう何年もずっと同じ結論に落ち着いている こんなシーズンがあとどれだけ続くんだろうか 山田さんが引退してコーチとかになっても同じこと言ってたらウケるな

近況としていちばんお伝えしたかったのは インターネットはゴミだしなんの信頼もしていないが 自分の山田さんに対するこういう感情は変わっていないということ
なにがあっても絆されず来年も山田さんのホームランで大はしゃぎして世界でいちばんかっこいいよ~❗❗と言っていたいですね
久々に国際大会もないオフだし(ないよな?)(さすがにアジアチャンピオンシップは出ないよな?)(31歳で出るのさすがにオーバーエイジが過ぎる) ありえんよく休んでほしい ネトフリでアニメとかいっぱい見てほしい
とか言って秋季キャンプのほうに参加したらどうしよう 松山の宿も調べとくか……

選手オタク2回目のWBCを見る 野球ってすごいんだ編

どうする?
肩車の話からする?

村上宗隆 「哲人さんが嫌だって」 WBC優勝後の山田哲人“肩車”は “お姫様だっこ”の予定だった

山田さんがお姫様抱っこを嫌がったのオタクが騒ぎすぎたせいもあるかな……と反省したが すぐに「騒がれるのが嫌なら肩車もしないのでは?」と思い至り立ち直った
騒がれるのも目立つのも プロ野球選手にしては珍しいくらい苦手にしている人だと思う そんな山田さんがこうしてはっちゃけた姿を公にしてくれる 彼の手を引いていっしょにはっちゃけてくれる村上くんの存在はよっぽど大きいんだなとあらためて実感した
だからと言ってお互いのイニシャルを形取ったりするのは……さすがにちょっと……平成の高校生カップル?



大会中うわごとのようにこんなことを言っていたらマイアミのお姫様じゃなくて平成の高校生カップルになって帰ってきちゃった
まあ優勝後のネタ披露がどうあれ山田さんが姫であることに変わりはないから……侍ジャパンがガチの社会現象のど真ん中にいるいまこういうことも言いづらくなってきたな 言っているが?



なによりまずお祝いだわ 肩車の話からする?じゃねえんだ 優勝おめでとうございます
正直まさかほんとうに優勝すると思っていなかったので 決勝戦リードしたまま試合後半に突入したあたりで あれこれもしかして勝つか?とようやく焦りだした
2019年のプレミア12 2021年のオリンピック そして今年のWBCと連続で世界一になっている いま日本の代表チームは間違いなく強い
その強いチームのなかにいつも自分のいちばん好きなプロ野球選手がいる いまだに信じがたい現実だ

優勝できてよかったと思うのは これが山田さんにとって最後のWBCになるであろうということ もっと言うと最後の国際大会になるかもしれないということを 代表に選ばれた時点からずっと覚悟していたから
しかし大会が進むにつれその覚悟がどんどん揺らいでいくのを感じていた



大会が始まる前ちょっと病んだ それは山田さんの調子がよろしくなかったからではなく
大谷くんの活躍を見て「このチームは大谷くんさえいればそれなりの結果を残すのでは?」と考えてしまったから
山田さんがいてもいなくてもそう変わりないかもしれない それなのに自分が代表チームを 山田さんを応援する意味ってなんだ?
などと思い詰めて 自我を見失ってフラフラしてしまった

大会が終わったいま それでどうだった?と問われて 胸を張っていや山田さんがいなければ優勝できませんでしたけど……と即答することは
正~直 難しい!
それでもよかったと思えるのは 「それがなければ優勝できなかった」とまでは言えないにしても 確かに山田さんは活躍してくれたから
強化試合ガチのマジで1本も打たなかったくせに大会初打席にして突如息を吹き返した中国戦でのあのタイムリーとか 決勝戦での積極的すぎる2盗塁とか ひとつのミスもなく堅実に守りつづけた成果が如実に顕れた最後の4-6-3とか
サヨナラもホームランもなかったけれど 確実にそこに山田さんはいた
スターだらけの代表チームで だれよりも大きい応援歌のなかこつこつと結果を残す姿は メディアが言うとおりの「ミスター国際大会」だった

オリンピックでの2本塁打や勝ち越しタイムリー プレミア12決勝の逆転ホームランに脳を焼かれて だいぶ自分のなかのハードルが上がっていたように思える 別にああいう派手な所業だけが「結果」ではないし
なんならこの大会での山田さんの戦いかたを見て オリンピックのときよりよっぽど国際大会慣れしているな……と感じた
だとしたらこれが最後じゃなくてもいいんじゃない?
せっかく慣れてきたところだし 今回みたいなポジションでなら まだまだ代表として戦えるんじゃない?言うて次のプレミア12とか来年だし なんなら次のWBCは3年後 いけるんじゃない?
一戦一戦その思いは強くなっていったし いまも心のどこかでうっすらそう思っているが

侍・村上 “遅くて世界一速い”WBC1号「完璧でした」30打席目、今大会最速打球速度185キロ― スポニチ Sponichi Annex 野球

この記事を読んで「いややっぱり最後か」と思い直した 今回ですら出るかどうか迷っていたならそれはもう最後だ
別に大会を終えて心変わりしたとかあればそれはそれで歓迎だけど 山田さんにとってこれが「最後」なのだとしたら その決断もちゃんと受け入れないといけないなと思う
でも だからこそ 帰国してから山田さんがしきりに「野球をやっていてよかった」などと言っている 最後にそういう大会にできてよかった
結果論でしかないけどほんとうにいい大会になったから 出ていなければ山田さんにも多かれ少なかれ後悔はあったかもしれない 説得してくれた村上くんには感謝しかない オタクとして感謝申し上げます……寿司もいっぱい食べな……



さて病んだのは大会前の一瞬くらいで そのあとはすごく落ち着いた気持ちで見られた大会だった オリンピックも大概だったけどあのとき以上にすっきりした心持ちでいられたかもしれない
それに伴って ものす~ごい楽しかった!!!

しかしまあ「試合に勝ってみんなもよろこんでいるのにひとりでしんどい思いをしている」という状況が多かったな。損した気分だ。


2017年のWBC直後に書いた文章 そのなかにあったこの一節を読み返したとき わかる~成長がねえ~と爆笑したりしたものだが
今回の大会中はこういう温度差をほぼ感じず みんながよろこんでいるときにいっしょによろこべた それがすごくうれしかった
自分より世間のほうが熱狂していないか?と感じる瞬間も多少……あったが……周東足はっやの動画とか拡散されすぎだろ 足だけで5万RT稼ぐな

それもこれも全部 山田さんがこれまでの国際大会で数え切れない実績を積んでくれたから こんなに大きな大会を落ち着いて楽しんで見られるくらい オタクが信頼できる推しでいてくれたからだ
山田さんを苦しめ傷つける野球が憎くてたまらない時期もあった それがいまこうして 一生の趣味になったらいいなと思えるほど野球観戦そのものを楽しめている
あらためて山田さんを知ることができて 山田さんから野球を見るようになってよかったなと思う



世界一グランドスラム(世界一グランドスラム?)を果たして おととしにはヤクルトちゃんで日本一も達成しているし ここからのモチベって……なに……と少し考えたりもしているが
「みんなと楽しく野球ができた」という感想 あれはほんとうに素敵だった
また山田さんの口からこの感想が聞ける日を楽しみに しばらくはこれまでどおり彼のことを追いかけていようと思う

一生もない永遠なんて存在しないと山田さんを好きになったときから自分に言い聞かせている いまもそうだ
でもこんなに自慢な推しのこと死ぬまで忘れないでいたい それはそれとして3年後そこに山田さんがいなくてもまた世間といっしょにWBCで熱狂したい

あ~、シーズンが始まる❗

2017年のWBC直後に書いた文章

が出てきたのでそのまま載せる試みです
久々のブログが過去の産物かいという感じだし ほんとうは学生時代の文章なんて一切世に出したくないんだけど
最後の段を読んで このときの自分を踏まえた上で今回の大会を迎えたいなと思ってしまった
あと全体的に内容がめんどくせえオタクすぎてちょっとオモロくなって……

このとき以来6年ぶりのWBC 山田さんが変わらず代表として出てくれることになにより感謝しつつ
結果はどうあれこの大会が 山田さんにとって幸せな時間になることを 心から願わずにいられない
きっと選手オタクとして最後のWBCになる どうか大事な山田さんに幸多からんことを……




2年前までプロ野球に関しては超ライトかつニュートラルだったはずがある選手に出会い頭から泥沼へ突っ込んだオタクですこんにちは。
そんなクソにわかが実質初めてのWBCを迎えました。個人的に考えたことを書き残しておきます。

主にある選手こと山田哲人の話。



●選手を愛せど侍を愛せず

ずっと、出てほしくない、と思っていた。

去年は怪我もあったし、シーズンのためにも無理はしてほしくなかった。
そしてただでさえヤクルトというひとつのチームを引っ張っていかなければならない、そんな存在となりつつある山田さんに、日の丸まで背負わせるのは酷だろうと。
山田さんはまだ24歳だ。世間一般の24歳なんてだいたい、まだ物心もついていないし、首も据わっていないに違いないはずだ。
そんな世間一般の24歳と比べて、特別しっかりしているとも思えない、山田さん。ただ野球がべらぼうにうまいというだけで、どうして国のことまで考えて戦わなければならないのだろうか。

それに加えてというか、その根底にあるのが、正直なところ、山田さんがWBCで活躍するビジョンが見えなかったということ。
プレッシャーに強いタイプではないし、末端冷え性のせいか春先はいつも調子がよくない(しかも最近になって、花粉症を発症したという)。メイン会場は長年苦手としている呪いの東京ドームである。
ヤクルトファンはそういった山田さんの弱みを知っているから、山田さんが不調でもフォローできる。でも他球団ファンからしてみればそんなこと、知ったことではないだろう。
限られた試合、限られた打席しか用意されていない、それは他の選手も同じことで、そこで活躍できなければどんな理由があったとしても非難される。仕方ないと言えば仕方ないことなのだ。
でも山田さんがそれをされると思うと耐えられなかった。
最初から弱みを隠すなり克服して活躍してくれればそれで済む話だ。しかしどうしても先行きが不安で、不安で、どうしても信じてあげることができなかった。
そんな自分がまた嫌になって、どうして素直に応援できないの? それでもオタクか!? などと騒いでは、アホみたいにずっとキレまわっていた。

ヤクルトですこぶる楽しそうに野球をやっている(もちろんそうでないときもあるけれど)姿を知っているだけに、「侍ジャパン」として、いかにも重圧を背負っていますといった表情の山田さんを、どうしても直視できなかった。
実際、WBC開催直前の強化試合で、山田さんはあまり調子がよくなかった。さらに、あれだけセカンドで出たいと言っていたにもかかわらず、DH起用がほとんどだったのだ。
それがまたつらい。もうずっとヤクルトにいてオープン戦に出てくれ、そっちのほうが試合勘もつきそうだしなどと、考えてもどうにもならないことを延々と考えていた。

それが少し変わったのが3月1日の強化試合、山田さんが初回先頭打者ホームランを打ったあの試合。
死ぬほど安心した。泣いた。
リアルタイムでは見られなかったものの、もはや見たか見ていないかは問題ではなかった。強化試合とは言え、あの一発があったことで、山田さんが最初から最後まで、徹頭徹尾ダメだったということはなくなったのだ。それだけ大きな意味を持ったホームランだったのだ、少なくともわたしにとっては。
おかげで「WBCに出たってなにもいいことがないってわけでもなさそうだな」と、少しは受け入れられるようになったのだった。単純思考すぎる。

WBCに出たってなにもいいことがないってわけでもない」

そのときから最後の試合までずっと同じことを考えていた。もちろんそれは本番でも山田さんが活躍したからこそ言えること。
山田さんすごい。すごかった、かっこよかったぞ、山田さん。正直、ファンとしてどうなんだと自分でも思うけれど、もっとダメだと思っていた。わたしが知っているよりずっとすごい選手だった、山田さんは。バントもしていたし。できるのか、バント。
そんな山田さんのことを信じられなかった自分のことはさらに信じられなくなったけど、山田さんのことは信じられるようになった。侍ジャパンの山田さんも好きになれたよ。わりとね。

とは言え、周知のように、ずっと絶好調というわけでもなく、むしろ調子の悪い試合のほうが多かったのだ。オランダ戦の日の晩はよくうなされた。
でもどの試合ももれなく展開が劇的だった、だから、見ていてふつうに楽しかった。
いままで、山田さんの調子の善し悪しが自分の快・不快感情と直結しているフシがあったのが、そこをある程度切り離して見ることができたのだと思う。
事前に予想していたとおり、セカンド守備につくことはなかったけれど、それもまあ仕方ないかと。割り切ったよ。ホントにホントに……ね……。

そうやって、満足ですといった具合に〆られればいちばんいいのだけれど、残念ながらそう簡単にはいかないものだ。
試合は面白かったし、侍ジャパンが勝てばもちろんうれしい。
しかしシーズンが始まれば、侍ジャパンの頼もしい仲間たちは全員、山田さんの敵に回ってしまう。秋吉さん以外は全員敵である(秋吉さんが敵になることもあるけれど)。
そんな選手たちの活躍と、その活躍を取り上げる報道には、素直によろこぶことができなかった。

野球に関してはDDじゃない。
わたしが好きなのは東京ヤクルトスワローズなんだよ!

山田さんを知るまで、スワローズに関する知識はほぼ皆無だったわたしでも、山田さんを知って以降は彼のいる球団そのものが大好きになった。もし山田さんがヤクルトの選手でなくてもそうだっただろうか、とかいうたらればの話は置いておいて。
いまやヤクルトに関してはだれが活躍して、お立ち台に上っても、よろこばしい。ヤクルトに関してはDDだ。実際WBCでは秋吉さんの好投にも大いにはしゃいだし、バレンティンのホームランも正直、うれしかった。
それと同じような感情を侍ジャパンに対して抱くことができれば、WBCももう少し楽に見られたかもしれない。

こんな調子で結局、最後まで侍ジャパンというチームを好きになることができないままなのだろうか。ボンヤリ考えつつ迎えた準決勝、9回裏で松田さんが三振に倒れた瞬間、うめいた。
部屋でひとり、枕に顔を埋めて、何度もうめいた。
悔しかったか、悲しかったか、決勝に行ってほしかったか。優勝してほしかったかな。それはそれで面倒な気もしていたし、なにが正解なのか、いまとなってはほんとうにわからないままだけれど。
少しはチームとしての侍ジャパンの健闘を祈ることができたのだろうか、最後の最後になって。

しかしまあ「試合に勝ってみんなもよろこんでいるのにひとりでしんどい思いをしている」という状況が多かったな。損した気分だ。



●幻弾奇譚 山田さんスーパースターかもね編

WBCにおける山田さんの話をするにあたって、外せない話題がある。

初戦、キューバ戦でのこと。

その当時わたしは羽田から神戸に戻る飛行機に乗っていて、現場をリアルタイムで見ることは叶わず、ことのあらましを知ったのは着陸してからのことだった。
先に試合速報を開いて、山田さんが勝ち越しのタイムリーツーベースを打ったと知ったときは、ほんとうに、涙が出るほどうれしかったのだ。それほどまでに事前の不安が大きかったから。
それからTwitterを開いて、すぐに感じ取った。「山田さんに関して、なにか尋常ではないことが起こっているかもしれない」。

改めて説明しておくと、山田さんが勝ち越し点を上げたのは本来、ツーベースではなかった。
観客の少年が腕を伸ばして打球をキャッチすることがなければ、それはホームランであったかもしれない、という話だ。

その少年が写真をTwitterにアップすると(結局、現在に至るまで実物を見ていないから、どういう写真なのかよくわからないままだ)、史上稀に見る大炎上が起こる。トレンドワードに「クソガキ」が入るなど、野球ファンでなくともこの騒ぎを目にした人は多いだろう。
山田さんのガセ発言まで流布していたのには驚いた。

そんなことってあるかよ、と考えていた。
DH起用が多いであろう(実際そうなったけれど)山田さんがWBCで起こすアクションと言えば、「打つ」か「打たない」かのどちらかしかないはずなのだ。「打ったホームランが幻になる」ってなんだそれ。
しかもそれが、一応山田さんのオタクである自分の、あずかり知らぬところで大騒ぎになっている。
怒るべきだったのかもしれない、悲しむべきだったのかもしれない。ただそれよりも、出来事をどう受け止めていいかがわからずに、わたしはひたすら困惑していた。

行き場のない気持ちは、山田さんのホームランを幻にした当事者、そして大炎上の当事者の少年にぶつければよかったのかもしれない。それはできなかった、というかしなかった。ネットリテラシーボロボロだなとは思ったけれど。
それは、「山田さんはそんなことを望んではいないだろうから」という理由でも、「中学生だから」という理由でもなかった。

いま思えば、わたしが恨んでいたのは少年はなかった。山田さんのホームランを幻にしたのは、少年ではなく、世間ではないのか、きっとそう考えていたのだ。
大きな大会での貴重なホームラン。正式記録にならないとしても、山田さんは確かに打った。もっと讃えられてもいいはずなのだ。現に、タイムリーヒットに格下げされたとは言え、それは勝利打点につながったのだから、結果を残したと言ってもいいはず。
それなのに注目されるのは少年の愚行ばかり。少年がボールをキャッチした、その写真をTwitterにアップして大炎上した、そんなことだけが騒がれて、残って。
肝心の山田さんのホームランはなかったことにされるなんてあってはならないのに。
極端に言うと、わたしひとりだけでも「山田さんはホームランを打ったんだ」と思えていればそれでよかったのだけれど、とは言え納得いかないものは納得いかないのだった。

数日後、例のガセツイートの再現のようなコメントを山田さんがしたとき、それが賞賛されているのを見たときは、WBC前に読んだ山田さんのインタビュー、そこにおける発言を思い出していた。

「僕の言葉は信用しない方がいいです」

初戦から1週間後、今大会2度目のキューバ戦で、山田さんは2本のホームランを打った。
好きな人間の快挙が蔑ろにされること、なにも知らない人間に大人の対応を褒めそやされること、なにも結果を残していないと見なされること、そんななにもかもが2本目のホームランですべて吹っ飛んで、わたしは言葉で説明しがたいほどの興奮と感動でこんがらがり、倒れそうになっていた。
山田さんのことを好きでいてよかったよわたしは。
そう思わせてくれる山田さんはすごい。そう思わせてくれてありがとうな。

落ち着いたころになって、そういえばよかったなあのクソガキ、と思った。思い出したようにというか、実際忘れていたのだけれど。
ホームランが幻になったという事実そのものはインパクトがすごいから、当分忘れることがないだろうけれど、あのホームランそのものへの未練はすっかりなくなったと思う。
もう、ホームランじゃなかったってことでもいいよ。ホームランだったけどな。

その後Twitterで「派手な選手だ」というコメントを目にしたとき、これがもう死ぬほど解釈が合って、やっとすべての合点がいったような気さえした。
やることなすこと極端で派手で、たまに、本人の力ではどうにもならないような、とんでもない事件をも起こしてしまう。オタクの情緒をわしづかんで前後にガックンガックン揺さぶってくるような、そういう野球選手なのだ、山田さんは。
きっとそれがスーパースターであるということなのだろう。
山田さんがスーパースターと呼ばれるたび、なんの疑いも考えもなく受け入れていたけれど、そのこともようやっと腑に落ちた。山田さんは約束されたスーパースターだった。
すべては、わたしたちにそのことを知らしめるため。そのためのWBCだったのだろうか。
少なくともわたしにとってはそうだったに違いない。もう嫌というほど知らしめられたのだから。

正直、勘弁してほしい。スーパースターを好きでいるのは大変だ。こちとら毎日、苦労しっぱなしなのだ。
でもそういう山田さんのことを好きになったんだよ。バカ!



結局、選手のオタクとしてどうだったの?
そう問われたところで、「しんどかったけど楽しかった」と、遠足帰りの幼稚園児みたいな感想しか出てこないWBCだった。
最後にもうひとつ印象的だったのが、アメリカから日本に帰ってきた山田さんの取材記事を読んでいたら、なにを学んだかとかこれからの課題はとか、理論じみた話がその大半を占めていたこと。
わたしが山田さんに対して「不思議だ」と思う要因のひとつは、山田さんが感情で物事を語ることをしないことにあるのかもしれない。完全に感覚派の選手であるにもかかわらず。
以前Twitterで「山田さんはヒーローインタビューで安易に最高ですとか言わないから好き」という話をした覚えがあるけれど、なるほどそこに関しては、点と線がつながった。
でも、言葉にしないところで。ほんとうはすこぶる悔しいんだろうな、悲しいんだろうな、と思うと、なんとも言えなくなってしまう。

2019年はプレミア12、2020年は東京五輪、2021年はWBCの次回大会と、再来年からは代表戦ラッシュ。まだまだ先のことだろうとか油断していたら、案外すぐに来そうだ。
果たしてそのとき山田さんが代表に選ばれるのか、わたしは選ばれてほしいと思っているのかそうでないのか、そもそもそのときまで山田さんのオタクを続けられているのか。これもまったくわからない。そしてわたしはちゃんと就職できているのだろうか。
とりあえずは心構えとして、案外あっけなく終わってしまった今回のWBCのことを、忘れず心に留めておきたい。選手オタクとして初めて迎えたWBCのことを。

あ~、シーズンが始まるな。

今が楽しいからあなたがたもぜひ/雑記

どうして贔屓球団がいちばん楽しい時期に長い文章を書かないのか 去年もそうだったけど
まあ普通に仕事を含めた日常生活が忙しいというところもあるが 贔屓球団が強いと毎日いろんなことが起こるから 目先のことでいっぱいいっぱいで ツイートするので精一杯の人間になってしまう
いやほんとうに最後の最後 オリックスの胴上げの瞬間まで いろんなことがあった……あまりにも……

日シリからしばらく気持ちがざわつき足元がグラグラすることもあったが
侍ジャパンの強化試合(わざわざ北海道まで追いかけていった ホテルの朝食バイキングで溺れるほどいくらを食べた)とファン感で 山田さんのいつもどおりの姿を見ていまは穏やかな気持ちでいます
いやファン感の山田さんいくらなんでも「山田哲人」すぎなかったか?なにあの……自分への質問をしれっと村上くんに受け流すやつ……なに?久々に正統派の「山田哲人」を真正面から食らって脳が震えた
相変わらず難しい人間だけどこの難しさを好きになったんだよな 山田さんの難しさを難しいな~と笑ったりたまに解き明かそうと試みたりしながらこれからも好きでいるか

思い返してみるとファン感 叶うことなら早口言葉チャレンジが内野手チームに当たってほしかったな 山田さんさぞかし苦手だろうな早口言葉 だるま落としのちまちま感もかわいかったが噛み倒す山田さんも見たかった
いやファン感のことを思い返す前にシーズンのことを思い返せよ それはまた別の機会に……



引き続き社会的地位が高くてかわいい人間を推す日々だ 加賀美社長先日は31歳のお誕生日おめでとうございました
頼むから「新曲出します❗ デジタルリリースはあした❗」みたいな行いは今後一切やらないでほしい



自分が観測できた限りだと4箇所に広告が出ているというので そんなに……と思いつつも廻れる範囲なので廻ってきた 楽しかった
応援広告 いまだに新鮮に面白い 詳しくないライバーさんでも応援広告が出ているとつい足を止めてしまう これはプロ野球選手のオタクをやっていると触れることがないファン文化だからなんだろうな
そう考えたらなんでプロ野球選手のオタクは応援広告を出さないんだ?みんな出そうよ オールスターの投票時期とかに……

社長が誕生日当日の配信で「傍から見てるぶんには面白い生きものでいようかな」と言っていたのがとてもよくていまも噛み締めている エンターテイナーとしてかなり自覚的な人だ
好きな人間のことを考えるときどうしても 自分のことを第一にしてほしい オタクのことを気にして自分の人生を犠牲にしないでほしいという気持ちが大きくなってしまう わたしは特に山田さんに対してはずっとそうだが
ただそこをどんなに気にしたところで 自分は消費者にしかなり得ないので……
娯楽を提供する側として生きることを選んだ人間が 身を削って提供してくれる娯楽を 心配するばかりで素直に楽しめないのは それこそ好きな人間を無下にしているのかもしれないと思えてきている
本人にとってつらいこと苦しいことも多いに決まっているが 我々を楽しませようとがんばってくれるのならこっちは楽しむのみだな
それはそれとして今後もライフワークとしてモンペはやっていくんだろうが もう細胞レベルで染みついているんでね……モンペが……



はまったジャンルの数と比例して部屋にアクリルが増える いまうちにあるアクリルの総面積ざっと1畳分はある
そもそも部屋の鑑賞物というか 小物率が半端じゃない ガチャガチャとかシルバニアとかのちいちゃ~いフィギュアも多いし そろそろちゃんと……ちゃんとしないとだな……と思って最近はずっとコレクションケースを探している
あの仕切りと扉がガラスでできたディスプレイ用のクソ重そうな棚ね 別に仕切りと扉はアクリルでもいいんだけど アクリルのなかにアクリルを飾るのか?

うちは父親がプラモ好きで実家にそういう棚もあるが(遺伝子やば)
中にLEDライトがついていてフィギュアを光らせることができる棚の存在を新たに知り 俄然光る棚にしか興味がわかなくなってしまった その存在を教えてくれたのも加賀美社長です オタクが推しに似るのか推しがオタクに似るのか……
とにかく絶対に プロ野球選手のアクスタとシルバニアをLEDで光らせたい そのモチベーションだけでいまは仕事をがんばっています

ということもあり 職場のいまさらなにを知られても恥ずかしくない後輩に先日「アクスタ増えすぎて飾る場所ないから棚買おうと思ってるんだよね」と話したところ 一言目に「光るやつですか?」と返された
怖かった
相手が光る棚の存在をちゃんと知っていることもだけど 「アクスタを飾る棚」としか話していないのに「こいつはアクスタを飾るのにわざわざ光る棚を買いそう」と瞬時に判断されたこと
自分がそういう人間だと認識されていることが……怖かった……

全部ムダになったら愛した罰を受けるから/雑記

RTA in JapanのParis Chase見た?この夏最高のエンターテイメント体験だった 自動車がバカスカ川に打ち捨てられていく様子ってあんなに面白いんだな
その前だとごく普通の鹿のゲームもよかった カニノケンカもそうだけど動物が強いと楽しい

今年のRiJは現地観覧もあるので1日だけ申し込んで ウッチャンナンチャン炎のチャレンジャー 電撃イライラ棒対決を観戦してきた バカゲーRTAしか見ていないことがバレるな
先月は5年以上ぶりにヘボコンを生で見たり(3本 わたしがヘボコンを見ているあいだに村上くんが打ったホームランの本数です) 最近は野球以外のイベントに足を運ぶ機会が多くてうれしいな
匿名…………ラジオ……?豊洲PIT………………?



そんなことを悠長に話している場合なのか?って感じだけど まあ大型連敗って2桁からだし 大型連敗にならなくてなによりでした
正真正銘の大型連敗こと16連敗のときってこれの倍以上あったんだよな 連敗の期間が……よくもまあ耐えられたな……耐えられてはいなかったか

今季のヤクルトちゃんは前半戦がうまくいきすぎていた だからこういう揺り戻しはいつ来てもおかしくないと 覚悟は決めていたつもりだったんだけど
近ごろは先月の山田さんのコロナのこともあり(クラスターではあったけどあえて「山田さんの」と言いたい 誕生日を祝えなかったことがほんとうにほんとうにつらかった……)
精神的にギリギリの状態が続いていたところ この連敗で気持ちの糸が完全に切れてしまい
自分の精神衛生のことを優先してしばらく試合も見ていなかったし その他諸々の野球の情報にも一切触れていなかった
スタメンすら確認していなかったからきょう打順見てびっくりしちゃった あれってやっぱ山田さんがG1ファンファーレ使ってた感じ?

ここまで野球と切り離された日常を送るのが久々だったので こんな感じだったか……と新鮮な気持ちでいた
連敗のたびにこんなことを言っているような気がするが つらい日々を選手たちといっしょにつらがりながら過ごせなかったことを わたしは後々必ず後悔するだろうが
短期的に見ると今回はこの判断でよかったんじゃないかと思う 自分の精神状態も健康に保てないやつが推しの心配をしたところでね……

でもやっぱり野球がないと日々にハリがないというか 地に足つかない感覚があるな
なにより山田さんのお姿が見られないのがさみしかった たった数試合とはいえ 5年以上ほぼ毎日のようにお顔を見ていた人なんだからそりゃさみしくもなるわ
きょう久々に試合を見て ヤクルトちゃんの試合があってこその生活だな~と思えたし 山田さんを見てなんだか安心した お変わりないようでなによりだ
野球から離れているあいだも1秒たりともオタクや~んぴとは思わず ちょっと休んでまたいつもどおりに戻ることしか考えていなかったし なんかちゃんとヤクルトちゃんのことを 山田さんのことを好きであることを再認識できてよかったですね

ここからまた急に100%でヤクルトちゃんを摂取しちゃうと水槽にぶつかったマンボウがごとく死んでしまうのは目に見えているので リハビリというか……慣らし保育の期間がないとね……と思いつつ
野球が見たいンゴねえ❗❗❗の気持ちが先立って次の週末のチケットを取ってしまった 名古屋なんだが 日帰り往復の新幹線のチケットも取った アホなのか?
ガチ!マジ!(LIONS2015)の思いつきなのでな~んも決めておらず少々不安だが まああと1週間あるしリハビリも含めなんとかなるでしょう 川端さんの1000本安打以来の名古屋楽しみだな……



野球を見ていないあいだずっと加賀美社長の配信のアーカイブを見ていた なんで?なんでだろうね……
にじさんじの切り抜きなどをちょくちょく見て存在は知っていて この人いいなと思っていたのが発展した感じがある やわらかい言葉遣いで中身はパワー系なのが面白いし なにをしていてもほんとうに楽しそうなのでこっちまでつられて楽しくなってしまうのがいい あと歌がうますぎるし顔が好きだな

というか……わたし……

社会的地位のある男のかわいさに弱すぎるのでは……?

ギャップ萌えの星の下に生まれてきた人間であることは自覚していたけど 「偉いのにかわいい」が特に弱点だった 気づいてしまった そういえば山田さんを褒めるときもずっと「こんなにすごいのにこんなにかわいい」って言ってたな
次は政治家とか推すようになったらどうしよう



先日の剣持の配信は贔屓球団の話も「控室で自分に電流を流して笑っていた」とかいう社長のヤバ・エピソードも聞けて自分にとってはよくばりセットだった
前述の気持ちが滅入っていた時期にこの配信の「今年優勝するよな?僕がコラボするし、優勝するよな?」を聞いて どこからその自信が……と思いつつ少し救われてしまった
これからも不安になることがあれば言うて優勝するやろ……剣持がコラボしてくれるし……と思うことにします